気の引き締まる思い


わたしが、入門している道場の師範代が選手として
出場されるので、応援をさせていただくべく、
6月11日・12日に、大阪府立体育館でおこなわれた
「全日本ウエイト制空手道選手権大会」の観戦に行ってきました。



去年も、この大会を観戦していたのですが、その時と打って変わって、
今年は、師範代の応援ということもあり、朝から、ドキドキ緊張しっぱなしで、
会場に到着するも、落ち着けません。



観客でいっぱいになった観客席と、全国から集まってきた精鋭選手の、熱気と気迫でピリピリした雰囲気が漂っています。



師範代は「中量級」総勢74名で、
トーナメント最後のトリに配置され、
4年に一度の体重無差別での世界一決定戦、
「第10回全世界空手道選手権大会」の日本代表の選抜権を掛け、
道場一派の尋常ではない期待の重さを背負っての試合に挑まれました。



初日、3試合が行われ、見事勝利をおさめ、ベスト8。
無事に、二日目に突入しました。



準々決勝でセンターコートに、登場された師範代は、闘士に満ちた、
気迫と緊張感が伝わってきて、わたしも身体の震えが止まりませんでした。



相手の攻撃を交わし、果敢に挑んでいく姿に、応援する声も高鳴ります。
攻防格闘の末、引き分け、延長戦に入りました。
そして、延長戦後の判定で、惜しくも、敗退してしまいました。




勝負ですから、勝ち負けが全てかもしれません。
時として、厳しい現実が与えられることもあります。


しかし、応援に駆け付けた道場生、子供達、保護者の方達の心には
諦めることなく最後まで相手に向かっていく姿、精神、何より師範代の生きざま・・・
勝ち負け以上の大切な感動や学びが、しっかりと、刻まれたことと思います。
気の引き締まる思いです。



わたしは、師範代の道場生としての期間は、まだ短いのですが、
このすばらしい、師範代に師事できるご縁をいただいたことを誇りに思っています。




休むことなく、今週には、「オールアメリカンオープン」の為に渡米されるとのこと。
海外の選手相手に、今度は思い存分、ご自身の為に、試合を楽しんでいただきたいと心より願っています。




最後に、一緒に応援をしていた道場生の子供の言葉を紹介します。




「先生惜しかったな。先生を倒したやつ、次にどんな試合をするのか、

 見届けなあかん。 絶対に強くなって、俺が仕返ししたんねん」



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