微妙な乙女心

仕事の合間を見つけて、散歩を兼ね、
注文していた本を受け取りに、近くの本屋さんへ向かって歩いていると、


ベンチに座って、「うぇ〜ん うぇ〜ん。。。」とボロボロと涙を
流して泣いている子を見かけました。
年齢的には、5〜6歳ぐらいの細身のちっちゃな男の子。



「どうしたんだろう? 何かあったのかな?」と思いましたが
「きっと、近くに親がいるだろう」

いったんは、通り過ぎたのですが、泣きやまぬ鳴き声が気になって、
引き返して声を掛けてみると、



なんと・・・
「お母さんが怒って、そのまま、置いて行かれたとのこと」


どんな事情があったのかはわかりませんが、
この時代に、大切な子供を置き去りにして行くなんて考えられません?!



「もしかしたら、どこかで、この状況を見ていて、
お母さんが戻ってくるんじゃないかな?」と思い、
男の子と二人、お話ししながら、ベンチで待つことにしました。


少しすると、落ち着いたのか、泣きやんでくれて、
ほっとしたのですが、一向に、母親の姿が現れる気配がないのです。



「どうしよう? もし、移動して、その間に、母親が戻ってきて
居なければ、心配するかも?」



そうして、さらに待つこと30分。
それでも、母親は現れない・・・



いい加減、わたしも不安になってきたので、
ベンチがあった場所の向いにあったお店の店主に
事情を説明した後、近くの交番へ、男の子を連れていくことにしました。




その道中に男の子から、



「ねぇー おね〜ちゃん、お菓子持ってる?」

カバンに忍ばせていたわたしが持っていたチョコレートをあげると、




「ありがと!」と言って美味しそうに食べだしました。




「おねーちゃん、結婚してるの?」



「してないよ。独身だもん」



「へぇーじゃあ、僕が結婚してあげるわ!
 おねーちゃん、かわいいし、チョコレートくれたから」



「・・・・・」



唐突なプロポーズに、びっくり!!・・・微妙なきもち・・・
子供相手に、このドキドキ 笑 
かなり恥ずかしかったです 笑




その後、派出所に着き、事の成り行きを説明しましたが、
警察官相手に、少し感情的になってしまったのは、言うまでもありません。




今日の格言

「 ませた子供からのプロポーズ、その無邪気な笑顔に動揺しまくり@@ 」