雨の社窓からの景色

アクシの社窓から見える風景も、今日は雨模様です。



つい先日、アクシのビルの道を隔てた向かい側に
タワーマンションが建ちました。
もともとは、大型の立体駐車場だったのですが
解体されたかと思えば、タワーマンションへ早変わり。
建築風景を、社窓から、毎日、眺めていました。



命綱を掛けてはいたようですが、30センチ程の幅の
足場をピョンピョンと飛び跳ねるように、
作業をし、組み立てていく、鳶の方達の手際の良さには感動を覚えました。
そして、見る見るうちに、出来がって行きました。



それが、写真の左はしに写っているマンションです。



と思えば、さらに、神戸の山手に(写真の中央)
タワーマンションが建築されています。



昔のことになりますが、わたしは、
神戸六甲アイランドにある、40階建のタワーマンション
39階部分に、8年程、住んでいたことがあります。



神戸の震災時には、ガスや電気、水道が止まり、
エレベーターが停まっていた為、非常階段で、
2時間近くかけて、一階まで降りた経験があります。



もちろん、一度、下へ降りてしまえば、家に戻るには、
永遠に続く、登りの階段が待ち受けているのです。
物資の支給があると聞いても、下へ取りに行くにも覚悟が必要になります。
ラッキーなことに、実家は、震災の被害が無かったので、
そちらへ早めに、避難出来た為、この過酷な登り階段を経験せずに、済みました。



普段の生活からは、想像がつかない経験だったと思います。
今では、エレベーターも地震対策がなされているかもしれませんね。


たしかに、タワーマンションからの風景は、すばらしいですし、
土地が狭い日本では、有効的な土地活用だと言えます。


あくまで、わたし個人的な意見になりますが、
タワーマンションでの生活は、空中で生活しているような状態で、
体感的に、常に不安定な状態を無意識下に感じていて、
生活の場としては、不適だと感じました。




「地に足をつける」 という言葉があります。


一般的には 「考え方や行動が浮ついて、しっかりしていない」
という意味に使われます。


もう一方で 「足(あし)が地に着いていない様子」とも取れます。


「人間が生活していく上で、あらゆることを想定し、
地に根づいた生活を見直していくことも大切なんじゃないかな?」 
と考えた昼下がりでした。