「世界の果てまでイッテQ」は深イイ〜

昨日、家で久しぶりにゆっくりとした休日を過ごすことが出来ました。



TVを付けると、「世界の果てまでイッテQ」という番組をしていました。
その番組内で、イモトさんが、モンブラン登頂プロジェクトで、登山家しか登ることが出来ないモンブランへ挑まれている姿がありました。



モンブランと聞くと、わたしは、栗のケーキのイメージでしたが、
そのやわらかなイメージとは、全く違っていました。


モンブランへ登頂するには、険しい山を2つ越えていく必要がります。
なんと、登頂成功者は、約20%しかないという、脅威の山です。
天候の移り変わりが激しく、日差しが照りつけると、今の日本の暑さぐらいですが、日差しが雲などで、途切れると、体感温度は−20度の世界。


横殴りの雷がとどろき、(通常ならば、上から落ちてくるのでしょうが、ここでは、横から落ちてくるのだそうです)
一寸先も見えない霧で、ひょうや、暴風が吹き荒れています。
あちらこちらの点在する、クレバス(氷河の割れ目)と傾斜60度にもなる、立ちはだかる氷壁・・・。
歩く幅が、30センチ程の氷の上を歩く姿もありました。
もちろん、その両側は、谷底になっています。



そんな拷問にも近い過酷な場所に、懸命に挑まれていました。
帰りの飛行機スケジュールもあり、時間との戦い。
人の予定など、お構いなしの、自然を相手に立ち向かっているのです。
映像からも、通常では考えられない想像を絶する状況が読み取れました。



いつも元気な彼女の口からは、めったに、「辛い」とか「イヤ」とか、そんな言葉を聞いたことがありません。
TVで、見るかぎり彼女は、気力、根性、体力も、一般の女性をはるかに超えたものを、お持ちだと思います。



しかし、今回は、違っていました。
標高が高く、空気が薄いことで、意識はもうろうとし、身体の体力を奪われ、力が入らず、今にも倒れてしまいそうな状況で、最後のモンブランの頂上の手前付近では、限界を超えた状態になっていました。


彼女の口からは、「もうダメ」「無理だよー」そんな言葉がこぼれていました。
その言葉は、思わず口から、漏れてしまった・・・
そんな感じに思えました。
戦っているのは、もはや、山ではなく、自分なのです。



わたしも、「イモトさん、今回ばかりは無理なんじゃないかな?」そう思ってしまうほどでした。



彼女がすごかったのは、そこからです。



彼女の状態を心配して、登頂プロジェクトチームのメンバーから
「イモトさん、諦めますか?」と聞かれたとき、
自分に襲い掛かってくる諦めの気持を、振り払うかの如く、「ぜったい負けない」「絶対にやり遂げる」そう言葉を口にしていました。


そこから、さらに1時間近く登り続け、
ついに、その言葉通り、登頂を成し遂げたのです。


モンブランの頂上から見る、アルプスの風景は、絶景で、言葉にならないぐらい美しく、地球そのものでした。


アルピニストで、成し遂げた者だけが味わえる、光り輝いた風景。
過酷な山に挑む人の気持ちが少し、わかるような気がしました。


放映時間の関係もあり、随分と編集をされているだろうけれど、ホントなら、この100倍以上は、過酷な状況だったろうと思います。


それでも、諦めずに、最後まで、戦い続けた彼女の姿に、わたしは、感動を覚えずにはいられませんでした。


イモトさんは、すばらしいエンターテイナーだと思います。
素晴らしい、風景や感動を届けていただき、ありがとうございました!!