むかし、むかし・・・
「厳しい就職前線、就職内定率・・・」
そんな、厳しい就職活動に勝ち残るため、戦っている方達の一番の希望は
「安定すること」 だそうです。
→ 安定志向な方達を、エコバック型と命名されてましたね。
ん??エコバックって、、、人間じゃないし・・・
「こんな仕事をやってみたい」 「この仕事で頂点を極めたい」・・・
ほんとなら、野望に満ちた、夢を持っていたりしていたのかも。
「叶わない事を夢見るだけ、時間の無駄!」 こんな声も・・・
次世代を担っていただく、若い世代ならなおさら、
「仕事に就く意味や、楽しみを自分自身の力で見出すことができる」
そんな方になってもらいたいと、思うこの頃。
かつて、わたしも人材派遣会社の営業兼コーディネーターとして、約8年間、勤務した経験がありました。
営業社員として入社しましたが、「全体の仕事の流れを把握する為」との理由から、経理事務へ配属。
経理事務業務も初めての上、業務で必須であるPCの操作も同時に、かつ早急に、覚える必要があったのです。
予測もしていなかった、緊急事態です。
営業を希望していたぐらいですから、コミュニケーション力については、多少自信を持っていたものの、経理はもとより、事務経験もありませんでしたし、PCの操作については、基本操作以外、全く出来ないひどい状態でした。
機械オンチなわたしには、PCの専門用語が、秘密結社の暗号に聞えてくるし、、、
何が何だか・・・
それ以上に、数字も弱かったので、数字を見て、目もチカチカ・・・
計算機すら上手く使えない・・・笑
新しい、仕事と会社に希望や夢を描いていたのも、泡のごとく消え去り、
代わりにわたしは、入社早々、ピンチ!!との出会いを、見事に果たしたのでした。
当時の上司の女性は、仕事に対して、自分なりのこだわりを強く持っていて、他人に対して、とても厳しい方でした。
伝説の「 掟 」の1つ、
「同じ内容の質問を2度することを禁ずる」というものがありました。
この掟が良いか悪いかの議論は別として、
そういうものがあるのですから、受け入れざるを得ません。
言われたことを、取り残しの無いようメモに取り、女性がされている仕事を横で観察し、帰宅後、記憶が失われないうちに、記憶とメモを見直し、照らし合わせて復習。
PCに関しては、今のようにPCレッスンも、お手軽価格ではなかったので、「できるWindows・・・」シリーズのマニュアル本を中古PCとともに購入し、仕事が終われば、急いで帰宅して、その日の仕事に使った機能で、わからなかったことを、本を見ながら、一人でひたすら、練習する日々を送っていました。
当初は、仕事時間が、恐ろしさと緊張の連続、冷や汗もので、努力しても、出来ないこと続きで、その上、睡眠時間も短かったこともあり、毎日がフラフラ状態でした。
でも、絶対に自分に、負けたくなかった。
思い返せば、「この子は、この会社で、やっていく気があるのか?」ということを見極められていたのかもしれません。
そのうち、帰宅後の自主トレーニングの甲斐もあり、不思議なことに、少しずつ、仕事が楽しくなってきたのです。
意味も分からず、怒られっぱなしだった日々が、
「与えられた仕事をいかに、正確で素早く出来るのか・・・」を考えるようになり、気が付けば、待ちの仕事だけでなく、全体を見て先読みする仕事の方法が身についていました。
恐ろしかった女性との関係も、良くなり、プライベートの話も出来る様になってきた頃、結婚退職することを本人より聞くことに・・・
同時に、この知らせは、今度はわたしが、この部署の仕事の全てを取り仕切る立場になるということを、示唆していました。
そしてわたしの「営業への道」への新しいスタートが、またそこから始まったのです。
その後、数年を経て、やっと営業(クライアントとの折衝)を任せていただけるようになりました。
わたしは、嬉しくって、一生懸命に働きました。
働くというより、楽しくって楽しくって仕方ありませんでした。
たとえ、クライアントから、経理や事務的な内容の難しい質問をされても、その場で即座に正確に答えることができました。
今までの、地道な努力が花開く瞬間でもありました。
経理時代のわたしには、毎日が理解出来ないことばかりで、すべての事柄が不義理に感じ、辛くて、一時は辞めることばかり考えていたこともありました。
でも、その考えは、まぎれもなく社会経験の少ない自分の偏った考えや知識からくるもので、一言で言うならば、能力が足りなかったのだと思うのです。
たとえ、自分の思うような環境(仕事)を与えられなくても、
自分で、どうしていきたいのかを考え選択し、どうしても掴みたい事なら、
チャンスは、自分で作り出していくものであると、今でも実感しています。
ここで教わった沢山のことは、今でも、わたしに強く影響を与えてくれています。
心から、感謝しています。
人生一度ぐらい、真剣に仕事と向き合って、悩んだり、もがいてみたりしながら、必死で努力することも必要なのではないでしょうか?
そして、感じたのです・・・
「起こりえる全ての出来事に、無駄はないのだ」 と。