卑弥呼の里で禊ぎ体験☆

昨日の春を思わすような陽気に誘われ・・・



奈良県桜井市にある、大神神社(おおみやじんじゃ)へ参拝に行ってきました。
ここは、邪馬台国の女王、卑弥呼のお墓があると言われている地域でもあります。
今回は、三輪山に登ることが最大の目的です。
朝早くに自宅を出発し、所要時間は車で、約2時間、朝10時前には神社へ到着出来ました。




大神神社は、日本神話に記される創建の由諸や大和朝廷創始から存在し、
「日本最古の神社」と称されています。
三輪山そのものを神体(神体山)として成立した神社であり、今日でも本殿をもたず、拝殿から三輪山自体を神体として仰ぎ見る古神道原始神道)の形態を残しています。



参道の入り口にそびえ立つ、どっしりとした大鳥居をぐぐりぬけ、
大神神社を目的で訪れた方は、まず道に迷うことはないでしょうね)
車を駐車した後、拝殿と向かいます。
するとすぐに、ニの鳥居があります。  →上の写真です
一礼をした後、砂利道の参道を通り、階段を上ると、そこに拝殿が見えてきます。




すでに、沢山の参拝に訪れている方がいましたが、凛と張りつめた物静かな雰囲気で、自然に気持を落ち着かせ、清らかな気持にさせられます。




参拝を済ませ、今回のメインである、三輪山山頂参拝の受付の為、
久すり道(薬道)とよばれる道を通り、狭井神社へと向かいます。


この久すり道の両側には、薬になる草花や木(薬草)が沢山植わっていることから、名前がついたそうです。



やわらかなぽかぽか陽気が、三輪山山頂参拝へと誘います。




苔むした雰囲気が漂う狭井神社の鳥居は、両側の柱に直接しめ縄が掛っていて、

初めて見る、とても変わった鳥居でした。




早速、三輪山山頂参拝の受付を済ませ、(神主さんが、注意事項を丁重に説明してくれました)白いタスキを受け取り(鈴がついています)  首から掛けます。 
下山までけして外しはいけないとのこと。



お祓いを済ませ、いよいよ、標高467.1m、三輪山山頂へ・・・



急こう配の登り坂がひたすら続き、平地の部分はまったくなし。
(実は、軽い運動ぐらいにしか想像していませんでした)所々、ぬかるみがあったり、岩だらけの場所があったりで、足場も悪く、案の定、運動不足のわたしの足腰はガクガク・・・悲鳴の声が。。。笑


時折、すれ違う方からの「こんにちは〜。がんばってください!」と声を掛けていただき、その応援を励みに、頂上へ一歩ずつ足を運ばせます。
(すれ違う人達は、このキツイ登り坂をクリアした人達。すごいなぁ〜尊敬の念が生まれます 笑)



辛くなってくると、つい足元しか見えなくなって、苦しい気持ちになってしまいがちなのですが、顔を上げて周りを見渡してみると、鳥のさえずりや、川が流れ、生い茂る古木の隙間から、差し込む光は、神光に思えます。とても美しく、その光景はまさに神域といった雰囲気です。




ここでひとり格言
「山登りはまさに、人生そのものである」

自らの目指すべき道は、楽であるはずがなく、その道が険しいほど、進んでいる実感を感じづらいもので、起こりえることすべてが、辛いことばかりに思えます。その中にでも、自分なりに、喜びや楽しみを見つけながら、それを乗り越えていく過程や経験、あきらめずに進むのだという強い気持ちが大切なのだと。



湧きあがる色々な感情と向き合いながら、登り続けること約1時間30分、空が開かれてきたころ、頂上に到着。



そこには、大神神社の摂社 高宮神社(こうのみやじんじゃ)があります。
はるか昔、干ばつの時に、この神社で雨乞いをすると、必ず雨をもたらしてくれたという、言われのある神社です。


高宮神社から少し奥に進むとご神体の聖地、神峰 奥津磐座があり、
空を見上げると、力強い日差しの元に、真っ白な雲が流れていました。



神々の懐に懐かれ、少し近づけることが出来たような、そんな錯覚さえも覚える、とても清々しく、居心地の良い空間でした。


帰り道、急こう配で、滑らないように気をつけながら、すれ違う人達に、今度はわたしが「こんにちは!がんばってください!」と声掛けをさせていただきながら、やり遂げた達成感と晴れやかな気持を感じていました。



フラフラになりながら、入口のしめ縄の鳥居に転がり出たところで、終了!
三輪山へお礼の意味を込めて、一礼。



受付をしたところへ、タスキの返却をし、ご神水を一杯いただきました。
この神水が、冷たくって美味。 最高でした♪ 身体に浸みわたります。




ところで、わたしの身体はというと・・・
全身筋肉痛、歩くのもそぞろといった状態なのは、言うまでもありません 笑



ホントに良い、禊ぎ修行をさせていただくことができました。
ありがとうございました☆




三輪山
太古より神宿る山とされ、三輪山そのものが神体であるとの考えから、常人は足を踏み入れることのできない、禁足の山とされ、江戸時代には幕府より厳しい政令が設けられ、神社の山札がないと入山できなかった。
明治以降はこの伝統に基づき、「入山者の心得」なるものが定められ、現在においてはこの規則を遵守すれば誰でも入山できるようになった。登山を希望する場合は、大神神社から北北東250m辺りに位置する境内の摂社・狭井神社社務所で許可を得なければならない。そこで氏名を記入し300円を納める。そして参拝証の白いたすきを受け取り御祓いを済ませる。道中このたすきを外すことは禁止されている。行程は上り下り約4kmで、通例2時間ほどで下山できるが、3時間以内に下山しなければならないという規則が定められている。また山中では、飲食、喫煙、写真撮影の一切が禁止されている。午後4時までに下山しないといけないため、午後2時以降は入山が許可されない場合がある。
数多くの巨石遺構、祭祀遺跡も散在するが、これに対しても原則として許可なく撮影はできない。山内の一木一葉に至るまで神宿るものとし、それに斧を入れることは許されておらず、山は松、杉、檜などの大樹に覆われている。