人として大切なこと



今日は、仕事についてのお話しです。


アクシには、最近になってやっと、コンスタントに、いろいろな国籍の方々より、介護の仕事についての問い合わせをいただくようになってきました。


新聞折り込み広告やインターネット募集などが、一般的に募集をする際の定番の方法だと思いますが、アクシでは、そういったツールを利用せず、現在就業中のスタッフをはじめ、アクシの活動を応援していただいている方々からの100%紹介となっています。


外国籍の方が介護現場で働く風景はまだまだ、当たり前とは遠い状況だと言えます。
病院や介護施設で働けるチャンスが多くない為、経験を持った方も少なくて当然なのかもしれません。
そんな状況ですから「介護をしたい」とアクシを訪れる方のほとんどが、日本の介護の知識や経験を持ち合わせていないのです。
 


・人と接し、心を通わす仕事を選ぶ覚悟があるのかということ。
・プロとして、常に自分自身を高めていける努力をし続けることが出来るかということ。
・日本の風土や組織に上手く溶け込んでいけるかということ。



その他、介護に従事するために必要な資質を、挙げると沢山あるのですが、そういった基本的な事項について、本人達がどの程度理解しているのか?を探っていきます。
真剣そのものです。


初回の数時間では、お互いに理解出来なくって当然で、日を変え場所を変えたりしながら、何度も会い、時間をかけていくことにより、見えてくることの方が多いように感じています。


その工程が、アクシとの信頼関係を築いていく為に、とても重要だと考えています。
信頼関係が出来ているからこそ、聞かせて頂ける話や、エピソードもあるのです。
(家庭の相談から人生相談に乗ったりすることもしばしば・・・)


介護の仕事が、単に安定や収入だけを求めたような軽い気持ちだと、続けられる仕事ではないことに仕事を始めると、誰もがすぐに気付くことでしょう。
「人と接するのが好きだから」という理由があったとしても、厳しい仕事を乗り越えていくことは出来ないと思います。そのうえ、違う国での異なる文化を受け入れ、仕事をしていかなくてはいけません。戸惑う事も多いのです。それでなくても、ハンディがあるのですから。仕事を続けていくには、想像を超えた、本人達の努力が必要なのです。



それでも、「介護の仕事をしたい」と願う外国籍のスタッフのモチベーションの高さや、人間的な資質の高さには、見習うべきところも多くて、わたし自身、毎日が、驚きの連続です。


「国籍や年齢なんて、ホントに関係ないんだなぁ〜」と感じる瞬間でもあります。





先日  わたしが、落ち込んで浮かない表情をしていた時、外国籍スタッフの一人が、 そっとわたしの顔を覗き込んで、言いました。



「痛くってしかたなかった、心の痛みも、かけがえのない糧に変わるんだよ・・・
よかったね。これから他の人にもっともっと、やさしく出来るようになれたのだから・・・」