あなたは文明に麻痺していませんか?


先日TV番組で、脚本・演出家 倉本聰さんが主宰されている「富良野自然塾」の活動を中心とした、環境番組が放映されていました。


彼の作り上げる作品は、「人としてのホントの幸せは何であるのか?」ということをテーマとしており、全作品に共通していて、信念を一貫として追及している姿勢に、尊敬を覚えます。


富良野自然塾」では、閉鎖されたゴルフ場を森に戻す活動を行っていて、植樹は4万本を越えているそうです。

その活動や作品を通じ、豊潤である現代に対し、アンチテーゼを投げかけている倉本さん。




「例えば、山から海に流れている川を、ダムなんかを作ったりして、流れを止めちゃったりしてるでしょ。自然の流れになってない。水の流れって一番重要なんですよ。自然の川って、人間で言うと、血液なんです。人も血液の流れが滞ると、死んじゃうでしょ。自然が今、同じような状況になっていることに、気付かなきゃいけないと思うんだよ。自然に感謝しなきゃいけない。当たり前のことなんて、何一つもないのだから」



「貧豊って言葉あるでしょ?昔は貧しくても(物がない時代でも)心は豊かだったんだよね。現代は物が溢れていて、何でも手に入るし、便利になっている。でも心が貧しいんだよね。リッチっていう言葉があるけれど、経済的にも、心も豊かって意味なんだよね。でも現代の人は、経済的に裕福であることと勘違いしてるんじゃないかな?」




自然に溶け込んだ生活を送られているからこそ、一つ一つの言葉に重みを感じます。

彼の異常なまでの作品へのこだわりや、言葉からも
「伝えていく」という活動に、自分に課せられた使命にも似た強い思いをお持ちなのではないかと思うのです。



発信される自然界からのメッセージを、ちゃんとキャッチしていきたい・・・
わたし自身、深く考えさせられました。